MTG カード与太話「神々の軍勢」より「ネシアン未開地の荒廃者」


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ネシアン未開地の荒廃者/Nessian Wilds Ravager

ハイドラなのに、カード名に「ハイドラ」と付かない、やや珍しいハイドラ。調べてみると、伝説のクリーチャー以外のハイドラは21体いて、そのうち「ハイドラ」がカード名にないものは、これと「スコラ谷の災い/Scourge of Skola Vale」の2体だけらしい。では「荒廃者(Raveger)」ではどうかというと、6体いてサブタイプはハイドラ、狼男、ビースト、エレメンタルとさまざま。多くのハイドラには +1/+1 カウンターをどうにかするという共通点がある一方で、荒廃者のほうは赤か緑という点以外には、特に共通点はないように見える(ひとつはアーティファクトだし)。そもそも「荒廃者」という単語は日本語的に変な感じはする。多分「ネシアン未開地を荒廃させる者」というニュアンスだと思うんだけど、これだと微妙に格好わるい感じだよね。とはいえ「破壊者」は Crusher、「略奪者」は Raider、「乱暴者」は Hellion という単語とそれぞれ対になってるから、荒廃とするしかなかったんだろうことは推測できる・・・とまあ、どうでもいいことを思案する今日このごろ。

カード的には、6 マナで通常 6/6、相手が選択すれば 12/12 になれるクリーチャー。6 マナ 12/12 は相当に破格ではあるし、そうならなくても除去機能は緑としては有益ではある。個人的には好きなカードではあるけど、12/12 と格闘を選ぶ権利が相手にあるところがイマイチ残念なところ。敵にクリーチャーがいなければ強制的に 12/12、くらいならもうちょっと楽しめた気もする。このあたりが調整されて、いつかどこかで別のカードとして転生するといいな。