MTGカード与太話「神々の軍勢」より「沈黙の歩哨」


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沈黙の歩哨/Silent Sentinel

執政官(Archon) とは wiki によれば「「アルコーン」とはもともとギリシア語で「執政官」を意味し、その名の通り、古代アテネの政治に携わる官職のことを指す。和訳でも、それを踏まえて「執政官」と訳されている。」ということらしい。ただし MTG では政治家というニュアンスではなく「人型の堂々たる体躯を持ち盲目であり、何らかの空飛ぶ生き物に騎乗しており、栄光や正義などの白に属する原理や価値観を体現するクリーチャーである」とのこと。共通点としては、白いクリーチャーであり、飛行をもっており、サイズが 3/3 以上と中堅から大型のクリーチャーである、といった点が挙げられる。これに加えて、白いカードが持ってそうな「追放」「強化」「攻撃禁止」「ダメージ軽減」といった能力のいずれかをもっている。強力な能力をもつ天使とはまた違った軸で、白の攻撃の中核をなすクリーチャーとしての位置付けのようだ。

こういった並いる執政官軍団の中で、これは何故か歩哨を務めている(やらされている?)という、やや変わったクリーチャーになっている。カード名に Archon という単語が入っていない点でも変わっている*1。また、多くの Archon が右向きに飛んでいるのに、これと灰燼の乗り手/Ashen Rider、および初代 Archon の 魅力的な執政官/Blazing Archon は左向きに飛んでいる*2。エンチャントに関連する能力も、他の執政官にはない能力になっている。エンチャントを復活させる能力といっても、今のブロック構築やスタンダードの環境だとクリーチャーを墓場から戻す能力に近いものがあるので、構築でも活躍できる可能性はありそうに思う。ただ、残念ながら今のところは入れるデッキがないようだ。ブロック構築でも、追放能力をもつ同僚の「灰燼の乗り手/Ashen Rider」のほうが採用されている。今後の展開に期待したいところ。

*1:執政官で Archon という単語が入っていないのは、伝説のクリーチャーを除けばこれと 灰燼の乗り手/Ashen Rider の二枚だけ

*2:まさにどうでもいい