MTG カード与太話:ニクスへの旅から「双子神の指図」「ケイラメトラの指図」


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双子神の指図/Dictate of the Twin Gods


指図シリーズ緑赤。指図シリーズは、エンチャントなのに瞬速付きで、効果が両方のプレーヤーに及んで、なおかつやや重いという共通の特徴がある。良い効果も悪い効果も両方に及ぶので、なかなか使い方が難しい。瞬速付きなのを利用して一撃必殺的に使うのか、コンボパーツとして自分だけに圧倒的なメリットを齎すようにするのか、いずれにしても考えを巡らせるのを楽しむ系のカードなことは間違いない。
さて、赤の指図はダメージ二倍と来た。ラースの灼熱洞/Furnace of Rath の対象がパーマネントに拡大されたようなカード。総コストは1マナ増えてはいるけど、要求される赤マナは1つ減った。とりあえずこれを出しておけば、稲妻が 1マナ 6 ダメージという超火力に。出してしまえば、火力呪文を適当に打ちこんでいくだけですぐ勝てる。ただ、相手も同じメリットを得るわけなので、神々の神盾のようなクリーチャーで呪禁にしておくとか、何らかの対策は必要になる。巨大クリーチャーも簡単に破壊されるようになるため、クリーチャーを出すなら神様とか破壊されないものを並べないといけないかもしれない。いずれにせよ、この手のカードはいつもそうだけど、火力万歳プレーヤー的にはとてもロマンを感じるカードではある。ただ、カードプールの狭いブロック構築では、このカードのポテンシャルを引き出せるデッキを組むのは難しそう。一方別の環境だと、1マナ軽いラースの灼熱洞/Furnace of Rathのほうが選ばれるかもしれない。そういう意味では、結構微妙な感じだよね。やはり、瞬速がカギということなのか・・・総攻撃が通ったあとでおもむろに出してみるとか、ですかねえ。どうにか使ってみたいんだけどなー。


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ケイラメトラの指図/Dictate of Karametra

緑の指図は土地から出るマナを二倍にするもの。昔のほとばしる魔力/Mana Flareのとか春の鼓動/Heartbeat of Springのようなカード。いつもながら自分にだけ効果があれば、強力なアドバンテージが得られる。しかし、このカードでは相手もメリットを享受してしまうので、とりあえず出しておけ的には使えない。この手のカードはマナバーンのあった時代ならマナバーン狙いというのもあったけど、無くなってしまった今となっては完全にメリットのみになった。やはり、何らかのコンボに組みこんでいきたいところではある。ただ、春の鼓動/Heartbeat of Spring などと比べても 5 マナと、やたら重いのは難点。瞬速がついているとはいえ、この重さのデメリットは拭えない気がする。そもそも5マナ使ってこれを出すような状況では、先にメリット得るのがまず相手になってしまうだろうし。これはどうすればいいのかな。アカデミーの学長/Academy Rectorのような、直接エンチャントを戦場に出すみたいな芸当でもしないと、なかなか使うのは難しい感じがする。もっとも、学長にしても色が違って 4 マナもかかる上に、死亡しないとエンチャントは出せないから、あんまり解決にはならないかもしれないけど・・・。諸刃の剣的なカードなので、リミテッドでも使いやすいとは言えない。ちゃんと味方だけマナが倍になるように、ケイラメトラがちゃんと指図してないのが悪いに違いない*1

*1:その意味ではどの指図も同じだけど