MTG カード与太話:Magic 2015 から「起源のハイドラ」「強引な採掘」


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起源のハイドラ/Genesis Hydra

始源のハイドラ/Primordial Hydra と和名とコストがよく似ているので、一瞬同じものかとおもったら違うものだった。カード的には、起源の波/Genesis Wave がついたハイドラという感じに見えるけど、よく見ると細かい部分は結構違っている。コストが1小さくなったのは良いとして、出せるカードが1枚になったのはやや残念なところ。パーマネントをずらずら並べる用途には使えなくなった。一方で、本体が打ち消されてもカードを探して戦場に出す能力は働くので、うまく使えば打ちけされずにカードを戦場に出せる。でも、出せなかったカードが墓地に落ちずにライブラリに戻るようになったので、デッキの圧縮や墓地を肥やす目的には使えない。そして、仮に1枚も条件に見合うカードがなくても、最悪 X/X なクリーチャー1体は残る。
とまあ、だいぶん使い勝手は違うカードになってるけど、いろいろとギミックが詰まっているので、何か面白い使い方ができそうな気はする。とりあえず土地以外のパーマネントを(コストの条件さえクリアしていれば)無条件で戦場に出せるので、例えばスカーブの殲滅者/Skaab Ruinator とかの追加コストを無視して出すみたいな、出産の殻/Birthing Pod的 な使い方はできそう。*1。殲滅者は色が違うから難しいかもしれないけど、うまい組合せがみつかると何かデッキが組める・・・かなあ。


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強引な採掘/Aggressive Mining

やばい雰囲気を感じるカード。この手のハイリスクハイリターンなカードって、ある日突然リスクを無視する方法が開発されて、とんでもないことになるってパターンが多い気がする。よくある、いつか化けるかもしれないから4枚集めとけ系のカードよね。それにしても、自分だけ土地のプレイが禁止されるというデメリットはなかなかすごい。半永久的に基本土地までプレイできなくするカードはあんまりないようで、ざっと見ても Worms of the Earth と 領土論争/Territorial Dispute くらいぽい*2。いずれのカードも維持コストが払えなければロックが解除されるようになってるけど、このカードは自力ではロックが外れない分だけ危険度が高い。ただ、土地はプレイできないだけで出すことはできるところがポイントか。
とりあえず、すぐ思いつくのは歓楽者ゼナゴス/Xenagos, the Reveler 君だけど、土地が出せるのは大マイナス能力だし、何枚出せるか分からないからあんまり現実的でない感じ。荒野への突入/Into the Wilds はそこそこ現実的。ただ、複数枚張っても土地を何枚も出せるわけじゃないのでやや弱いか。理想の調停者/Arbiter of the Ideal は結構いいかもしれない。まあ、これが出せたあとはわざわざ土地を出していかなくてもいいという話もあるけど。精力的なレインジャー/Firebrand Ranger とか武道家の庭師/Budoka Gardener あたりなら、早いターンから普通に毎ターン2枚引けるドローエンジンが組めるかも。ウィニー系のデッキなら、後半土地が余りはじめたときに土地を手札に変えるだけでも十分強そうだし、見掛け以上に活躍するカードになるかもしれない。何にせよ、いろいろと夢が広がる楽しいカード。

*1:ちなみに殻と違ってパーマネントも出せるから、何か違う使い方ができるかと思ったら、追加コストを要求する(クリーチャーではない)アーティファクトやエンチャントが無いぽい。今後に期待か?

*2:相手もプレイできなくなるから、雰囲気はかなり違うけど