MTG カード与太話:Magic 2015 から「主任技師」「頂点捕食者、ガラク」


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主任技師/Chief Engineer

5 人目のヴィダルケンの工匠。同僚には教議会の工匠/Synod Artificer 、エーテリウムの彫刻家/Etherium Sculptor などがいて、いずれもアーティファクトに関連する能力をもっている。この世界の技術者は、アーティファクトの製造に日夜励んでいるらしい。主任ということはおそらく中間管理職あたりの地位で、現場で陣頭指揮しているような立場なんじゃないかと推測される。能力も名前に相応しく(?)、他のクリーチャーを働かせてアーティファクトを作るという、絵的にもイメージ的にはなかなかそれっぽいものになっている。蒼いのは、納期が接近しているのに進捗が芳しくないからだろうか。給料もたった2マナとお安く、平社員っぽいヴィダルケンの技術者/Vedalken Engineer と同じ設定になっている。大建築家/Grand Architect になっても3マナ程度と、どこかの世界の技術者のようになかなか給料は上がらないらしい。自身の魂を機械化でもしないとやってられないということか。

・・・と、かなりどうでもいいことばかり。何だか妙に悲哀に満ちたカードに見えてしまうのだけど、能力的にはさすがに主任だけあってとても汎用性が高く、いろいろなデッキに投入される可能性がありそう。起源室/Genesis Chamber とかテトラバス/Tetravus 系のアーティファクトクリーチャートークンをばらまくカードと組合せて、無限にアーティファクトを唱え続けられるデッキとか組めそうな予感もする。工夫はいると思うけど、多方面で活躍することを期待したい。というか活躍して。


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頂点捕食者、ガラク/Garruk, Apex Predator

Apex Predator というのは食物連鎖ピラミッドの頂点にいる存在で、自分自身を捕食するような他の生物がいない上位種のことらしい。日本語ではうまい訳語があんまりないようで、この訳語からしても「頂点にいる存在を捕食する者」のようにも見える。「頂点」とするよりは「上位」捕食者としたほうが、イメージ的には幾分あってたような気もする。天頂の鷹/Apex Hawks では「天頂」だったのを今回は「頂点」としたくらいなので、「上位」でもよかったんじゃないかとか個人的には思ったり。あるいは「頂点たる捕食者」とかどうかな。・・・とまあ訳語はともかく、カード的には、他のプレインズウォーカーを直接破壊できる能力やプレーヤーに負の紋章を与えるような能力が、「捕食ピラミッドの頂点にいる者」のイメージにあっている感じ。なんとなくだけど、今回 M15 で初出になるカードは、全般的にカードの名前、絵、能力がイメージにうまく合うように、よく考えられたものが多いような気がしてる。こういうのは、いろいろと想像(妄想)が膨らんで楽しいよね。
能力については偉い人たちがたくさんコメントされているようなので、ここではパス。とりあえず 7 マナという重さがどうかというところはあるけど、それさえ乗り越えればかなり強いという気はする。