MTG カード与太話:Magic 2015 から「肢体の壁」「魔女の使い魔」


http://media.wizards.com/images/magic/tcg/products/m15/sf0JdVsk2/JP_yko33141jk.png

肢体の壁/Wall of Limbs

壁かと思って侮って放っておいたら、ごっそりライフを奪われて負けるという、バカにできない壁。壁も進化したもんだなあ。リミテッドなんかで、魂癒し人/Soulmenderと並べてちまちまライフを得てるだけで、最終破壊兵器が完成するという楽しさ。不敬な遺品/Profane Mementoを置いておくだけでも、致命的なサイズになるかもしれない。永遠の口渇/Eternal Thirstや堕ちたる者の饗宴/Feast on the Fallenでカウンターを載せていくも良し、普通にかき集める勇気/Gather Courageみたいなので一時的にタフネスを上げるのも良い。個人的にはロマンのあるカードだと思うんだけどなあ・・・時間がかかるのがイカンのか、それとも起動コストが問題なのかなあ。それとも絵が地味っぽくて、目に入らないのか。和名では読みが同じになる 死体の壁/Wall of Corpses くらいに、もうちょっとファンキーな(?)感じがあれば良かったのだろうか・・・*1。場末の MO 卓ででも見掛けたら、ひっそり最終兵器として育ててほしい1枚。


http://media.wizards.com/images/magic/tcg/products/m15/sf0JdVsk2/JP_jwavldfelp.png

魔女の使い魔/Witch's Familiar

ありそうでなかったカード名。微妙に MTG の世界観に合わない単語の組合せという感じもするので、これまでスルーされてきたのだろうか。ドカーンみたいなカード名も登場しつつあるし、多少違う系列の層へのアピールをしようということかもしれない・・・と思ったけど、この絵と性能でそれはないかー。カエルはいいとしても、あまりにきっちり MTG の世界観にハマった見掛けで可愛げがないよね。擬人化しようがないというか*2。せめて相方の魔女を出してもらえば、まだ妄想も膨らむというものなんだけど、あろうことか M15 の黒には魔女がいない。リリアナ先生の下僕にしてはちょっと力不足な感じだし、どんな主がこのカエルのイボで占いをするのだろうか。M16 とかに間違って再録されたら、そのときに相方が出てくるのやも。等々、妄想は尽きない*3
ちなみに、カエルというックリーチャーは過去に 19 体ほどいるものの、さしたる部族的なシナジーがなくてちょっと残念なクリーチャータイプになっている。純粋なカエルは 9 体しかおらず、ビーストだったりゾンビだったりすることも多い。分布している色もばらばらで、青、緑、黒に同数くらいずつ存在している。純粋なカエルで一番近そうなのは、3マナで 2/2 のモルグのヒキガエル/Morgue Toad。こいつは 2/2 ではあるけどバニラではなく、(青)(赤)マナを出せる能力がある。マナを出せるという意味で、こっちのほうが使い魔に相応しいんじゃ・・・。ふくれたヒキガエル/Bloated Toad は 2 マナ 2/2 でプロテクション(青)とサイクリングまで付いてる。緑というのが効いているのだろうか。手札補充もできて、こちらも使い魔としては悪くなさそう。同じ緑 3 マナでもチャブ・トード/Chub Toad は普段は 1/1 で、ブロックするかされた時だけ 3/3 になるという微妙な性能。とはいえ主人の危機には奮起するという属性は、使い魔としてはアリか・・・。一方で、青い舌長カエル/Whiptongue Frog は青マナは必要とするものの、3 マナ 1/3 で空が飛べるときた。こうしたライバルが犇くなか*4、このバニラ 2/3 が使い魔の地位を得られた理由はなんだろうか*5。やはり妄想は付きない。

*1:どれも無関係で、まだ活躍しないと決まってもいないけど

*2:いや、それでいいんだろうけど・・・

*3:この時点で、すでにカード開発に成功しているとも言う。

*4:どんぐりの背比べとも言うが

*5:イボが良いのか?