記事の著作権の扱いから無料ブログを比較してみる

ブログの使い勝手や機能を比較した記事はいくらでも見つかるんだけど、自分が書いた記事の著作権がどういう扱いになるかをちょっと調べてみた。同じ様なことを調べている方もいるけどちょっと内容が古い。念のため参考文献に挙げておく。

以下、表にまとめる。

「利用の範囲」とは、サービス提供者が記事の内容を複製、配布する時の利用範囲を記載。

利用期限と使用料の欄は、複製や配布をするときに、ユーザがサービス提供者に許可を与える期間、および使用料の有無(有償か無償か)、独占的か否か(独占的だと、このサービス提供者以外に記事を提供することができない)を記載。著作権譲渡に制約という記載は、第三者に譲渡するときに「サービス提供者の権利を認める」ことを、その第三者に認めさせられなければ、譲渡できないという制約。

著作者人格権については、これを行使しないということは「ユーザが『自分が著者です』と名乗り出ることをしない」と「著作物を(サービス提供者が)勝手に改変することを拒否しない」ということ。

なお、私は法律の専門家でも何でもないので、解釈が間違っている可能性は十二分にある。下記の要約文については、法的な何かを担保できるようのものでは全然ないのでそのあたりよろしく。怪しいと思うところは、条文を参照されたい。

ブログ名 利用の範囲 利用期限と使用料 著作者人格権 問題発生時
エキサイト 目的を限らず 全世界において無償で非独占 「行使しない」と明記 ユーザーが自らの責任と負担により解決
Seesaa 目的を限らず 日本の国内外で、無償で、非独占的に利用 「行使しない」と明記 情報およびコンテンツに関する一切の責任は利用者自身が負う
Yahooブログ 目的を限らず 日本の国内外で無償かつ非独占的に無期限に利用 「行使しない」と明記 ユーザはクレーム対処費用、賠償金を負担。
gooブログ WEBサイトの運営に必要な範囲 退会後も規約は有効、無償、著作権譲渡に制約 「行使しない」と明記 記載が複雑だが「会員がクレームに直接応答」せよと読める
はてな 利用促進及び本サービスの広告・宣伝 無償かつ非独占的、著作権譲渡に制約 記載なし 運営者は責任を負わない
アメーバ 宣伝広告等 無償かつ非独占 「行使しない」と明記 権利侵害の問題発生時は会員責任で解決
ライブドア 宣伝、利用促進、出版、マーケティング 無償、無期限、非独占 「行使しない」と明記 紛争、損害賠償は会員の費用と責任で解決
FC2 宣伝等を目的として利用者への通知無しに自由に利用 「自由に利用」とあるため無償かつ無期限と読める 記載なし ユーザーの費用と責任で解決

以下、条文。

5.知的財産権の取扱い

1) ユーザーは、本サービス及びエキサイトにおいて、エキサイト株式会社又はエキサイト株式会社に対して使用許諾をしている第三者が掲載等する情報等については、当該情報等に関する著作権その他の一切の権利がエキサイト株式会社又は当該第三者に帰属することを了解し、当該情報等の取扱いについては慎重な配慮を行うものとします。

2) ユーザーが本サービスにおいて情報等を掲載等した場合、ユーザーはエキサイト株式会社に対して、当該情報等について全世界において無償で非独占的に使用する権利(複製権、頒布権、翻案権、送信可能化権を含む公衆送信権を含みますが、これらに限られません)を許諾したものとみなします。また、ユーザーはエキサイト株式会社に対し、情報等に関して著作者人格権を行使しないものとします。

6.責任の制限

2) ユーザーは、本サービスの利用に関連して自らの行為により生じるあらゆる責任、損害又は費用(弁護士費用を含む)に関して第三者からなされる請求について、かかる責任、損害又は費用がエキサイト株式会社(その関係会社を含みます)に一切の負担又は損害を生じさせないものとし、ユーザーが自らの責任と負担により解決することに同意するものとします。

情報およびコンテンツ

Seesaaのサービスを媒体として、アカウント登録者を含む利用者が投稿、掲載、開示、提供、送付、送信、頒布または販売などをするソフトウェア、音楽、音、画像、図面、図画、地図、写真、映像、ゲーム、動画、ビデオ、情報、データベース、文字記号、図形、文章、解説、表記、表現、権利、サービス、商品、データ、レビュー、コメント、リンクなどのあらゆる情報およびコンテンツに関する一切の責任は、アカウント登録者を含む利用者自身が負うものとします。

また、アカウント登録者を含む利用者からSeesaaに送信された情報およびコンテンツにつき、アカウント登録者を含む利用者は、日本の国内外で、無償で、非独占的に、それらの使用、複製、変更、削除、翻案、翻訳、掲載、開示、提供、二次著作物の作成、配布などができる権利をSeesaaに許諾し、同一性保持権などを含む著作者人格権を行使しないことに同意したものとみなします。

Seesaaでは、アカウント登録者を含む利用者がSeesaaのサービスを媒体として投稿、掲載、開示、提供、送付、送信、頒布または販売などをする情報およびコンテンツの品質、内容、効果、適法性などの管理および確認を行うことはありません。Seesaaは、アカウント登録者を含む利用者および第三者に対してSeesaaのサービスを媒体として投稿、掲載、開示、提供、送付、送信、頒布または販売などをする情報およびコンテンツの内容や使用に起因する直接的または間接的な損害に関して一切責任を負いません。

7. サービス利用にあたっての順守事項

当社のサービスのご利用に際しては以下に定める行為(それらを誘発する行為や準備行為も含みます)を禁止いたします。
(2)
社会規範・公序良俗に反するものや、他人の権利を侵害し、または他人の迷惑となるようなものを、投稿、掲載、開示、提供または送信(以下これらを総称して「投稿など」といいます)したりする行為

9. 当社に対する補償

お客様が当社の管理するサーバーに保存しているデータについて、当社でのバックアップの有無にかかわらず、お客様ご自身においてもバックアップを行っていただくものとします。

お客様の行為が原因で生じたクレームなどに関連して当社に費用が発生した場合または当社が賠償金などの支払を行った場合、お客様は当社が支払った費用や賠償金など(当社が支払った弁護士費用を含みます)を負担するものとします。

10. お客様のデータおよびコンテンツの取扱い

お客様が当社の管理するサーバーに保存しているデータについて、当社ではバックアップの義務を負わないものとし、お客様ご自身においてバックアップを行っていただくものとします。

なお、当社のサービスの保守や改良などの必要が生じた場合には、当社はお客様が当社の管理するサーバーに保存しているデータを、サービスの保守や改良などに必要な範囲で複製等することができるものとします。

また、電子掲示板など、不特定または多数のお客様がアクセスできるサービスに対してお客様が投稿などをしたコンテンツについては、お客様または当該コンテンツの著作権者に著作権が帰属します。当該コンテンツについて、お客様は当社に対して、日本の国内外で無償かつ非独占的に利用(複製、上映、公衆送信、展示、頒布、譲渡、貸与、翻訳、翻案、出版を含みます)する権利を期限の定めなく許諾(サブライセンス権を含みます)したものとみなします。なお、お客様は著作者人格権を行使しないものとします。

第3章 コミュニティーサービスに関する規則(ガイドライン

2. コミュニティーサービスに投稿などをされたコンテンツの取扱い

お客様がコミュニティーサービスに投稿などをされたコンテンツの取扱いは原則として第1章総則の定めに従いますが、複数のお客様の手によって記述、修正、削除などがなされてひとつの情報が形成されていく機能を提供しているサービスにおいては、お客様が投稿などをされたコンテンツをほかのお客様が自由に改変そのほかの利用を行うことを承認し、著作権著作者人格権そのほかの権利を行使しないことをお客様にお約束いただいたものとみなします。

5. 話合いの手続について

コミュニティーサービス上のコンテンツについて苦情などが寄せられ、苦情の申告をされた方と当該申告の対象となったコンテンツの投稿などをしたお客様との間での話合いによる解決が適切であると当社が判断した場合には、当社は、当社が定める手順に従って話合いの手続を求めることができるものとします。

第9条(ブログコンテンツの著作権

1.会員自らが作成した記事その他会員が作成した会員ページ上のコンテンツ(以下「ブログコンテンツ」といいます)にかかる著作権は、当該ブログコンテンツを作成した会員に帰属するものとします。但し、会員は、gooブログサイト及び当社が単独で若しくは第三者と共同で運営するその他のWEBサイトの運営の目的に限り、対価の請求をすることなく、以下に定める権利を当社に対して許諾することを予め承諾します。なお、当該権利許諾は、会員が会員資格を喪失した後においても、有効に存続するものとします。

(1)会員が投稿したブログコンテンツの全部又は一部を複製する権利、公衆送信する権利、編集する権利、改変する権利及び翻案・翻訳する権利

(2)会員が投稿したブログコンテンツの全部又は一部が表示される画面において、当社が選定する任意のコンテンツ(第三者が投稿した記事、コメント又はトラックバック記事を含みますがこれらに限られません)を表示する権利

(3)会員が投稿したブログコンテンツの全部又は一部が表示される画面において、当社又は第三者の有料又は無料の広告を掲載する権利。なお、当社は、当該広告について、会員ページ上における表示/非表示を会員が選択できる機能を提供する場合があります。

(4)前各号に定める権利を当社の委託業者及び共同事業運営者に再許諾する権利

2.会員は、当社に対して、自己が作成したブログコンテンツに関する著作者人格権を一切行使してはならないものとします。

3.会員は、自己が作成したブログコンテンツに関する著作権を第三者に譲渡する場合、当該第三者をして本条に定める内容を承諾させるものとします。

4.ブログコンテンツ以外のgooブログサイト上の情報にかかる著作権は、原始的に当社に帰属するものとし、本条第1項第3号に基づき掲載される広告にかかる著作権は、次条第1項に定義する広告事業者、当該広告の作成者又は当社に帰属するものとします。

第12条(禁止事項)

1.会員は、本サービスを利用するにあたり、以下に該当し又はその恐れがある行為を行ってはなりません。
(3) 他の会員又は第三者知的財産権著作権意匠権特許権実用新案権・ 商標権・ノウハウが含まれますがこれらに限定されません)を侵害する場合

2.当社は、ブログ情報が前項各号のいずれかに該当すると判断するときは、該当のブログ情報が投稿された会員ページを公開している会員の承諾を得ることなく、かつその理由を会員に説明することなく、ブログ情報を変更・非表示・削除等の処置ができるものとします。この場合、当社は、当該ブログ情報を投稿した会員の会員資格を失効させることができるものとします。

5.会員は、自己が投稿したブログ情報が本条第1項各号のいずれかに該当するとして、また本条第2項に基づき当社がブログ情報を変更・非表示・削除したことにより、第三者から問い合わせ等がなされた場合、本規約第8条の定めに従い当該問い合わせ等に対応するものとし、かつ当社を免責するものとします。

第8条(当社の財産権)

3. ユーザーは、はてなダイアリーおよびはてなグループにおいて自己が作成した日記の内容と、有料オプションを利用しているはてなグループのキーワードの内容、および、はてなフォトライフにおいて自己が送信した画像について、著作権を有するものとします。

4. 本サービスの提供、利用促進及び本サービスの広告・宣伝の目的のために、当社はユーザーが著作権保有する本サービスへ送信された情報を無償かつ非独占的に以下のような形式で掲載、配布することができ、ユーザーはこれを許諾するものとします。

本サイト内への掲載

インターネットを用いたクライアントソフトへの掲載

APIRSSフィードとしての公開、配信

学術研究データとしての提供

5. ユーザーが自己の保有する、本サービスへ送信された情報に関する著作権を第三者に譲渡する場合、第三者に本条の内容につき承諾させるものとし、第三者が承諾しない場合には、同著作権を譲渡できないものとします。

第9条(免責事項)

4. 当社は、本サービスにおいて開示された情報及び同情報のリンク先が提供するサービスの合法性、道徳性、著作権の許諾の有無、信頼性、正確性について責任を負いません。また、当社は、前記情報のリンク先が現存しているか否かについて責任を負いません。

5. 当社は、ユーザーが自発的に開示した情報により、他のユーザーまたは第三者との間における紛争、誹謗中傷、いやがらせ、詐欺、ストーカー行為等の被害を受け た場合、同被害に基づく損害について、故意または重大な過失があるときを除き、一切責任を負いません。他のユーザーや第三者との間における情報交換は、 ユーザー各自の責任において最大限の注意を払って行ってください。

■BLOGの公開について

FC2BLOGにて作成される全てのウェブログ及びコンテンツについて、FC2運営において必要とされる宣伝等を目的として利用者への通知無しに自由に利用する事が出来るものとします。その場合、意図的な削除等は禁止いたします。

著作権について

ユーザーはFC2BLOG内においてユーザーが作成したテキスト・画像・テンプレート等の内容について著作権を有するものとします。

FC2はユーザーが作成したテキスト・画像・テンプレート等をFC2運営・コンテンツ構成において必要とされる場合に転載、要約する権利を有します。

■ユーザの負担・責任について

ユーザーは、本サービスの利用について、以下の負担と責任を負うものとします。ユーザーがサービス中に送信したコンテンツ、ユーザーによるサービスの利用、ユーザーのサービスへの接続、ユーザーの本規約の違反、もしくはユーザーによる第三者の権利侵害に起因し、関連して生じたすべてのクレームや請求については、ユーザーの費用と責任で解決するものとします。

また、当該クレームや請求への対応に関連してFC2BLOG運営者に費用が発生した場合や賠償金等の支払いを行った場合、ユーザーは当該費用および賠償金等(FC2BLOG運営者が支払った弁護士費用を含みます)を負担するものとします。ユーザーが作成したコミュニティへの書き込みについて、ユーザーは管理義務があるものとし、第三者が投稿し表示された情報もユーザーが管理する義務があります。

第11条(知的財産権等)

1.本サービスを構成する文章、画像、プログラムその他のデータ等についての一切の権利(所有権、知的財産権、肖像権、パブリシティー権等)は、会員自身が作成したものを除き、弊社又は当該権利を有する第三者に帰属しています。

2.会員は、会員自身が作成した著作物を本サービスを通じて掲載した場合、弊社が宣伝告知等に利用することを許諾するものとします。また、かかる使用に際して、当該会員は著作者人格権を行使しないものとします。

3.会員は、自己の著作物に関して、第三者の権利侵害等の問題が発生した場合、自己の費用と責任に於いてかかる問題を解決すると共に、弊社に何等の迷惑又は損害を与えないものとします。

第5条 (責任および注意義務)

利用者は、自らの責任に基づき本サービスを利用するものとし、利用者が公開するブログについては、自らが全ての責任を負うものとします。また、利用者は、他人の著作物を使用したことなどが原因で紛争、損害賠償の請求などを受けた場合、自らの費用と責任で対応するものとし、弊社を一切を免責するものとします。また、「livedoor IDユーザー」に必要な「ユーザーID」と「パスワード」について、利用者を除く第三者に盗用され、利用者のブログの改変や、盗み見たことなどが原因でクレーム、紛争、損害賠償の請求を受けた場合、弊社を免責するものとし、一切の損害賠償の請求や責任を追及しないものとします。

第9条 (ブログの公開)

利用者が著作したブログとそれに付随するコメント及びトラックバックは、当該ブログを著作した利用者に著作権が発生するものとします。ただし、弊社および弊社の指定する者が、宣伝、利用促進、出版、マーケティング等を目的とし本サービスの著作物を使用する場合、利用者は、これらの者が、著作権法の規定に基づき、当該著作物を無償で利用することを期間無制限で非独占的に許諾し、かつ弊社および弊社の指定する者に対し、著作者人格権を行使しないものとします。