MTGカード与太話「神々の軍勢」より「炉焚きのドラゴン」


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炉焚きのドラゴン/Forgestoker Dragon

stoker というのは、蒸気機関車や蒸気船でボイラーの火を管理する機関員のことで、俗に「缶焚き」(not 釜炊き)というらしい。forgestoker というひと続きの単語は WotC の造語のようだ。google でこの単語で検索すると、ドラゴンの情報ばかりが出てくる。過去にもこの単語を使ったカードはなく、forgestoker というカード名はこれが初出。マナを投入すると炉から炎が飛んでいって、クリーチャーにダメージを与えつつ怯ませることができる、という感じなのかなあと思ってたら、絵では直接相手を燃やしてるし。まあ、これは普通に攻撃するときのイメージで、火の弾を飛ばすときは炉から飛んでいくに違いない(勝手な妄想)。ちなみに stoker という単語の入ったカード自体は、過去に 4 枚存在している。いずれも赤のクリーチャーという点では共通しているが、種族や能力などには特に共通点は見当らない。*1

5/4 のドラゴンというのもやや珍しいようで、100体以上いるドラゴンの中で3体しかいない。5/5 が 33 体、4/4 が 26 体いることを思えば、少しだけあたまでっかち(というか少しだけスリム?)な 5/4 というのは珍種らしい*2。これ以外の2体は、青と黒にいる。ただしいずれもポータル出身なので、カードとして出た当初はサブタイプの「ドラゴン」がなかった。そのため「ドラゴン」になれたのは随分とあとになったようだ。つまり、最初から 5/4 のドラゴンとして登場したのは、これが最初ということらしい。

ちなみに、2体のうち青いのは「雲のドラゴン/Cloud Dragon」で、色マナ1つを含む5マナで飛行クリーチャーしかブロックできないデメリット付き。黒い 5/4 は「漆黒のドラゴン/Ebon Dragon」で、こちらは7マナと重いながらも戦場に出たときにカードを捨てさせる機能がついている。いずれも、マナコストからすればもうちょっとサイズがあっても良さそうなものだけど、そこはポータルということで割引かれてしまったようだ。その一方で、能力よりイラストの綺麗さと希少さによって、どちらも(一部地域で)高い価値があるという点は面白いところ。*3

*1:もちろん、人をつけまわすストーカーとか忍び寄り(Stalker)とかとは無関係。

*2:なお 4/5 のドラゴンは1体もいない

*3:イラストの綺麗さでは負けてないと、個人的には思うけどね。