MTG デッキ与太話:Theros Block Constructed (テーロスブロック構築) から「黒緑白」

「神々の軍勢」の導入から時間もたち、各デッキの内容もほぼ固まってきたみたいなので、このあたりで自分用メモ的に MTGO のブロック構築 Daily Event での上位デッキについて少しおさらいしてみる。下記は、現在ブロック構築でトップメタとなっている黒緑白(BGW)デッキの標準的なレシピ。

http://media.wizards.com/images/magic/tcg/products/bng/KDJ%29D%28jk2m2389/mxuTuLyOIU_JP.jpg http://media.wizards.com/images/magic/tcg/products/ths/obasdfkjw8324lz/agZGTvlKD7T_JP_LR.jpg
Courser of Kruphix Ashen Rider


THS Block Daily 2014-03-31 #6923035 xMiMx (4-0) http://www.wizards.com/Magic/digital/MagicOnlineTourn.aspx?x=mtg/digital/magiconline/tourn/6923035

60 メインデッキ
9 森/Forest
1 平地/Plains
5 沼/Swamp
4 豊潤の神殿/Temple of Plenty
4 静寂の神殿/Temple of Silence
23 土地
3 忌まわしき首領/Abhorrent Overlord
4 灰燼の乗り手/Ashen Rider
4 クルフィックスの狩猟者/Courser of Kruphix
2 荒野の収穫者/Reaper of the Wilds
4 サテュロスの道探し/Satyr Wayfinder
4 森の女人像/Sylvan Caryatid
21 クリーチャー
4 神々との融和/Commune with the Gods
2 太陽の勇者、エルズペス/Elspeth, Sun's Champion
2 金箔付け/Gild
2 英雄の破滅/Hero's Downfall
2 死の国からの救出/Rescue from the Underworld
4 エレボスの鞭/Whip of Erebos
16 呪文
15 サイドボード
4 闇の裏切り/Dark Betrayal
1 太陽の勇者、エルズペス/Elspeth, Sun's Champion
1 死者の神、エレボス/Erebos, God of the Dead
1 金箔付け/Gild
2 英雄の破滅/Hero's Downfall
1 荒野の収穫者/Reaper of the Wilds
3 思考囲い/Thoughtseize
2 霊気のほころび/Unravel the AEther

マナ基盤が整うまで除去などでひたすら耐えて、Abhorrent Overlord、Ashen Rider や Elspeth, Sun's Champion からのトークンなどで殴って勝つ、という感じ。

マナ基盤の整備用としては、二色土地の他に、壁としても優秀な Sylvan Caryatid、アタッカーにもなれる Courser of Kruphix が採用されている。Satyr Wayfinder は土地を出しつつ、重いクリーチャーを墓地に落して Rescue from the Underworld や Whip of Erebos などで釣り上げるためにも使われる。Commune with the Gods も手札改善とともに、墓地落とし用にも使われる。除去は Hero's Downfall と Gild が定番で、Unravel the AEther はメインに入っているものや、サイドだけに入っているものがある。Reaper of the Wilds もメイン投入派とサイド派に分かれているようだ。Thoughtseize はおおむねサイドのみだけど、メインに入っているものもちらほら見かける。Elspeth, Sun's Champion はハマれば強いんだけど、Hero's Downfall の的になってるだけのこともある。実際、これがなくても 4-0 しているデッキもあるため、このあたりの調整はもう少し研究が必要という気がする。

動きとしては、早いターンにマナ基盤がそろえば勝ち、10ターン目に数マナしか出ない状況なら負け、という遅めのデッキにありがちな感じになっている。早々に Abhorrent Overlord が出てきてトークンが2、3個ならび、さらに Whip of Erebos を張ったらその時点と相手が投了、という場面もそこそこ見かける。持久戦になっても同種対決でなければ Ashen Rider が出せたら、その時点でかなり勝ちに近づく。同種対決だと、交互に Ashen Rider が追放されたり、Dark Betrayal や Drown in Sorrow が飛びかう感じになって、最後に Ashen RIder が残るか Elspeth が残ったほうが勝つ、みたいな展開になるようだ。Whip of Erebos には Erebos, God of the Dead や Unravel the AEther で対応する。

この種のデッキの平均価格は $120-150 くらいのようだ。お高いカードは二色土地、エルズペス、狩猟者といった汎用性のあるカードであり、これらは次のスタンダードでも通用しそうな雰囲気もあるので、そこそこ悪くない投資かもしれない。ちなみに、お高い Courser of Kruphix と Elspeth, Sun's Champion をすっぱり抜いてしまって、かわりに Pharika's Mender を 4 枚、Rescue from the Underworld を追加で 2 枚入れた $50 くらいのデッキがあり、3-1 とそれなりに成績を残しているのがなかなか面白いと思った。*1

*1:こういう、高いカードを使わずとも、工夫されたデッキで上位に入る人って偉いよね。