Magic 2012 カード所感: ガラクの大軍,剛力化

ブロック構築のメタを見ていると,次期スタンダードで緑の出番があるのかと心配になってくる今日このごろ.


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ラクの大軍/Garruk's Horde

7マナで 7/7 トランプル.しかもおまけ能力つき.8マナで 7/6 バニラの甲鱗のワーム様や 7 マナで 6/6 バニラの根切りワーム/Rootbreaker Wurmにあきらかに喧嘩を売っている(偏見).レアリティの差があるにしても,この差は酷い.まあそれはともかく,本体だけでも十分に致命的ダメージを与えられるカードパワーがあるので,追加能力はほとんどおまけに近い感じ.このカードを出してから,さらにクリーチャを並べる必要がどのくらいあるのかはちょっと謎.インスタントタイミングで唱えられるわけでもなく,コストが下がるわけでもない.むしろライブラリトップが公開されるのはデメリットと見て,その分だけコストが安いと考えるべきか.何にしろ,リミテッドなら十分に強力なフィニッシャーになれると思う.土を踏み付けるもの/Terra Stomperというのもあるけど,レアリティや能力から見て,大地の怒りの基本セットにおける後継者という位置付けだろうか.


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剛力化/Titanic Growth

巨大化を皆勤賞から追い落とした張本人(たぶん).これで皆勤賞は(基本土地を除けば)大蜘蛛だけになった.巨大化に比べると修正値が 1 ずつ増えているものの,必要なマナが1つ増えたことで使い勝手が大幅に低下したのが痛い.これまでは,緑マナ1つと手札1枚残しておくことで,いつでも巨大化できると相手に思わせることができたのに,これからは2マナ残さないといけなくなった.この差はかなり大きいように思う.ソーサリーの超巨大化/Monstrous Growthよりはマシなものの,樫の力/Might of Oaksのような豪快さがなく,中途半端な感じになってしまった.マナコスト増やすなら,修正値増えなくてもいいから,トランプルが付くとかのほうが良かったんじゃなかろうか.M13 では巨大化に戻すなり,多少カードの内容を加工しなおすなり,考えなおしてほしいところ.