MTG「イニストラード」カード所感: 解放の樹,黴墓の大怪物

イニストラードの画像付きカードリスト


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解放の樹

緑の 13 シリーズは,なんと壁だった.しかも,自分のライフとこれのタフネスを交換できるという代物.何かがすごい.相手から触れないようにしておいてから自分のライフがピンチになったらライフを交換し,これを手に戻すなりしてまた出しなおす,みたいなことを繰り返せば無敵になれそう.いろいろ隙が多すぎて実用的ではなさそうだけど・・・.ライフ交換のタイミングを狙って悪さをされる可能性が高そうで,単純にライフ防衛の目的に使うには難しい感じがする.とすると,ライフの総量の変化を利用して悪戯をする方向か.わざとタフネスを 0 にして自分のライフと交換した挙句,生命転移/Psychic Transferで相手のライフを 0 にしてみるとか・・・手順を間違うと死ねそう.タフネス1でキープしておいて臨死体験/Near-Death Experienceを出してから相手のターンエンドにライフを交換するとか・・・遠大すぎるか.とかく,いろいろ考えさせられて,おもしろいカードなのは間違いない.同時に,ルールの解釈が面倒そうなカードのひとつになりそうな気もする.例えば,白金の帝像/Platinum Emperionが出てるときはこいつの能力を使っても何もおこらない,でいいんだよね?


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黴墓の大怪物

7 マナで 8/8 トランプルというと,大地の怒りの孫の孫くらいだろうか.祖先は 6 マナでデメリット付きのエレメンタルだったのに対し,こっちは 7 マナでメリットがついている.そして何故か昆虫になった.パワー 8 以上の昆虫はこいつは初めてな上に,8/8 トランプルでエレメンタルでないのもこいつだけ.死亡時の能力は墓場から二体のクリーチャーを戦場に戻すものだけど,なぜか対象はランダムに選ばれる.ランダムというのがなんとも緑っぽくない.いろいろと前例を無視してる面白いクリーチャー.ランダムさが微妙なところでリミテッド要員な感じはするものの,緑なカードでもあるし何かの機会に使ってみたい.どうでもいいけど,カード名の漢字だけ見ても全く読めなかった.英語名のほうも Mold (黴) はいいとして, graf という単語を墓と訳した理由がよくわかない.grave (墓) に似ているけど,graf = grave という解釈ができる根拠が見付けられなかった.moldgraf や「黴墓」で検索してみても,MTG 以外のページは出てこない.

なお,twitterにて graf は「群」= graffiti (paragraph) と解釈するのがいいのではないかという指摘をいただいた.この解釈で訳せば「黴の群の大怪物」となって,イメージ的にも絵的にも合いそうな気はする.なるほどねー.