MTG「イニストラード」カード所感: 陰惨な醜さ、チフス鼠


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陰惨な醜さ

クリーチャーに威嚇だけを付けるオーラ。シンプルなオーラなので過去にもありそうなのに、このカードが初めてらしい。似たようなカードに畏怖があるけど、畏怖はクリーチャーの色とは無関係に、黒とアーティファクトなクリーチャーにブロックされなくなるものだったので微妙に違う。でも、畏怖は黒2マナだったのに対してこちらは黒1マナになって色拘束も緩くなり、畏怖よりはかなり手軽に使えるようになった。こうやって見ると、畏怖の上位互換カードに見える。しかし、黒単色のクリーチャに付ければ畏怖と同じだけど、黒を含むマルチカラーなクリーチャーに付けた場合は、回避能力が低くなってしまう罠がある。ただ、相手にあわせてこれを付けるクリーチャを選ぶこともできるわけで、色を選べる点では畏怖より優れている。多色デッキになりやすいリミテッドでもそこそこ使えるような気がするけど、実際のところどうだろう。


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チフス

1マナ1/1で接死つき。これは結構侮れなさそう。リミテッドでだけど。とりあえず1ターン目に出して立てておけば、序盤から相手の地上軍の攻撃を封じる・・・まではいかなくても、躊躇させることはできる。銀の象眼の短刀/Silver-Inlaid Dagger とか付けて攻撃すれば、ブロックする側はブロックするかどうかを悩みそう。また、猛火の松明/Blazing Torch と組合せれば、大半のクリーチャに有効な除去として使える。どちらもコモンのカードだから、リミテッドでは結構成立するコンボになるのかも。軽量クリーチャーながら、終盤でも低コストで出せる疑似除去能力つきブロッカーとして機能してくれたりと、なかなか腐りにくくていいカードのような気がする。トランプルな敵が特攻かけてきたらダメだけどね。