「闇の隆盛」カード所感: 月の帳のドラゴン, 軽蔑された村人 (月傷の狼男)


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月の帳のドラゴン

今回のセットで一番イラストが好きなカード。透けてる大きな羽根と細い体の対比、背景の月が羽根を通して見える構図、赤いカード枠に青色ベースの配色と、どれをとっても個人的にとてもいい感じ。もうちょっと早くにセットが発売されてたら、年賀状に貼りつけて送ってみたくなるレベル(いや、コモンならね・・・)。赤マナで全員が火を吐けるようにするのも、豪快なドラゴンっぽくて良い感じ。シヴ山のドラゴンを1マナ赤くしたらずいぶん火が強力になった。まあ、炎破のドラゴンには微妙に負けてる気もしなくもないけど、要は使い方次第ってことで(適当)。ブロック構築的に見ると、このカードを積極的に入れたくなるようなデッキがないので、早期の出番はなさそう。使うとすれば、回避能力もちクリーチャーをたくさん並べつつ、業火への突入/Infernal Plunge なんかでマナを出してこれを出す、とかいうデッキを組む感じかなあ。何かしら活躍させてみたい気はする。まあ能力が評価されないとしても、それはそれでいつものことながらカードが安くなって集めすくなるから、個人的にはいいということで・・・。


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軽蔑された村人 (月傷の狼男)

今回のセットで、上のカードに次いでイラストが好きなカード。おねいさんの赤い服の色が、森の緑を背景にすることでよく映える。そして、その強調されている服の表面の、鮮やかな赤い部分と光のあたっていない黒い部分とが、コントラストをなすことによって、村を追いだされたおねいさんの心の影が表されているように感じられる。さらに裏面のイラストでは、赤い服が無造作に脱ぎすてられている部分に目が引かれる。狼男の粗暴さ、野蛮さみたいなものが、服の存在感によってうまく表現されている。イラストが、カード名やテキストをモチーフに、よく計算された上で描かれている感じ。それでいて、イラストとしての美しさもある・・・とまあ、あくまで勝手な個人的な印象だけど。カードとしても、ブロック構築でのマナ加速要員として価値がありそう。裏を向けば2マナも出る上に、警戒がついた 2/2 なので、序盤の攻防要員としても役にたつ。1マナだけど白マナしか出せないアヴァシンの巡礼者と、緑マナが出るけど2マナ必要なこれとの選択ができる。デッキ構築に幅ができて良い感じ。