ラヴニカへの回帰 カード与太話: ニヴメイガスの精霊、セレズニアの声、トロスターニ


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ニヴメイガスの精霊/Nivmagus Elemental

呪文を打ち消すのではなくて追放する。自分の呪文だけだけど。呪文追放なんて変なカード初めてか?と思ったら、狡知/Guileなんてカードがあった。打ち消しと追放との違いは何だろうと思ってたら、Wiki の 狡知/Guile のところで解説されていた。そんな違いがあるとは知らなかった。ただ、追放領域にある呪文をどうにかするようなカードが出る伏線かもしれないという噂(?)もあるようだし、動向が気になるカード。

カード的には、2ターン目に 3/4 でアタックするくらいは普通に望めそうなので、構築に入る余地がある気がする。カードを追放するのではなく、呪文が追放されるだけなので、カードは墓地に落ちるあたりがなかなか面白い。自分の呪文が相手に打ちけされそうになったときに、これで食ってしまうとかいう運用もできたりと、何かしら変な悪戯ができそうな気はする。さすが半分青いカード、何か変(賞賛)。



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セレズニアの声、トロスターニ/Trostani, Selesnya's Voice

回復好きのギルド長(?)。自分を対象に居住したくなるけど、トークンじゃないからできないという、一見自己完結しているようでしてない変な人。絵を見て真ん中のおねいさんがトロスターニなんだろうかと思っていたらそうではなく、おねいさん方の足元の樹の幹みたいなのがトロスターニの胴(?)で、この三人のおねいさん方はその三つの頭(というか体もついてるけど)ということらしい。公式の説明によると、背後に見えている樹自体は「ヴィトゥ=ガジー」という名前がついているので、トロスターニは樹そのものではないそうだ。なかなか複雑な設定ね。背景設定とかあんまり読まないでこんなこと書いてると、どなたかにつっこまれそうな雰囲気満載だけど・・・。

カード的には、回復能力はすごいものがある一方で、決定力に欠ける感じ。4 マナだけど色拘束がきつく、多色なマナの出る環境下でもやや出しにくい感じがする。タフネスも 5 あるとはいえ、回避能力も除去耐性もない。トークンのコピーもタップがいるので、そうそうザクザクコピーしていけるわけでもない。コントロール気味なデッキに入れて、バーンとかウィニーを絶望に陥れるデッキとかは組めるかもしれないけど、それ以外にはどうするのか謎。ここはやはり、定番の忍耐の試練/Test of Endurance ですかね・・・まあ緑なカードでもあるし、何か使い方は考えてみたい。関係ないけど、居住という訳語に違和感がある。Populate をこの意味にあわせて訳すなら「植民」じゃないのかなあとか思ったり。