ラヴニカへの回帰 カード与太話: 死橋の大巨虫、鐘楽のスフィンクス

多色カードのページに新しいカードが追加されても、数が多くて見つけるのに少し時間がかかる。追加されたカードの蘭に、日本語のカード名も併記してくれるといいんだけどなあ。


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死橋の大巨虫/Deadbridge Goliath

まどろむドラゴン待望の相方、一発で 8/8 に・・・って色は違うし、重いし、そもそも墓地に落ちてないと使えないときた。ていうか、素で使えば高まる残虐性/Increasing Savageryのほうが軽いし。うーん、この用途は忘れよう。まどろむドラゴンの良い相方探しの旅はいつまで続くのか。まさにどうでもいいことだけど。

それはさておき、4マナで 5/5 は緑的に見ても悪くないサイズ。デメリットなしで4マナ 5/5 というのは、意外にも緑では他にはないぽい。ましてや、墓地に落ちてからも再利用が効くとくると他にはなかなかいない。というか全然いない? 同コストのブラストダーム/Blastoderm は 5/5 被覆付きだけど、消散 3 もついてくる。花咲くもつれ樹/Flowering Lumberknot や放漫トカゲ/Imperiosaur あたりのデメリットは一見軽く見えるけど、見た目ほど軽くなかったりもする。昔お世話になったティンバーメア/Timbermare も 4 マナ 5/5 だけど、一発殴ったあとは墓地に行ってもらう運用になることが多かった。狩り立てられたウンパス/Hunted Wumpus なんかは自分にもメリットはあるが、相手の手札によっては酷い目にあったりするので、これも安定して運用しにくい。

・・・などなどと見ていくと、結構優秀なクリーチャーなのではないかと思えてきた。活用のコストはやや重いのでオマケくらいに思っても、ブロック構築くらいなら素の能力だけで居場所がありそうな気がする。


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鐘楽のスフィンクス/Sphinx of the Chimes

MTG でポーカーをする日がくるとは思わなかった。いや、ババ抜きか? 青いカードはいつもよくわからないが、その中でもこのカードはよくわからない。手札でワンペア作ると、それを捨てて 4 枚引ける。土地じゃだめ。4 枚引けるのは強いけど、そもそもトーナメントのデッキで、土地でない同名のカード2枚を手札に持つなんて、相当狙ってやらないと(やったとしても)難しいよね。執拗なネズミ/Relentless Rats デッキなら簡単に揃うかもしれないけど、これ入れるくらいならネズミ増やしたほうがいいんじゃという突っ込みに耐えられそうにない。

素の性能は、昔懐かしマハモティジン先生といっしょだし、リミテッドなら十分強力だと思う。でも、構築ではどうなんだろうか。スタンダードでは聖別されたスフィンクス/Consecrated Sphinxが落ちるから、ひょっとすると能力を無視して入ってくることがある・・・のかなあ。少なくとも、ウスーンのスフィンクス/Sphinx of Uthuun のほうがマシな気もするけど、1マナ差がどう評価されるのか。まあ、いつもながら青はよくわかんない。いつか、途方もない未来になって能力が花咲く系のカードなのかも。