ラヴニカへの回帰 カード与太話: 不安定な装置，ヴィトゥ＝ガジーのギルド魔道士
不安定な装置/Volatile Rig
その名に恥じない不安定な能力をもつカード．無色 4 マナで 4/4 トランプルは悪くない．しかし不安定なので，毎ターン勝手に攻撃してしまう．さらに，ダメージを受けたらコイントス，死亡してもコイントスと忙しい．ただ，死亡時にコイントスで負けると，4ダメージのインフェルノが発生するのは侮れない．むしろ，この能力ならコイントスに負けたほうがいいような気がする．実際にダメージが発生しないとしても，これが出ていれば相手にクリーチャーを並べるのを躊躇させられる，かもしれない．ブロックしてこれが死亡してしまい，全員4ダメージをくらうかもしれないと思うと，戦況によってはブロックもし辛くなる・・・かもしれない．使い方によっては，確率以上の効果を相手に与える可能性はありそう．仮に1回だけ攻撃して何事も無く(?)墓地に行っても，無色の 4 点ダメージソースと思えばコストに十分見合う気もする．多色が推奨な環境になると，構築での採用は辛いかもしれないけど，リミテッドなら十分活躍できる予感．
4マナ以下で，トランプル付き 4/4 以上のサイズのアーティファクトクリーチャーと言えば，かのファイレクシアン・ドレッドノート/Phyrexian Dreadnought くらいだろうと思ってたら，日々を食うもの/Eater of Days なんてカードがあった．こちらは4マナで飛行，トランプル 9/8 と超破格ながら，自分のターンを二回も飛ばしてしまうという，非常に重いデメリットがついている．これらの偉大な先人(?)に比べれば，これはずいぶん小粒ではある．ただ，単にサイズやトランプルを生かす以外の，ブラフ的な使い方ができそうな*1感じがする点で，先人とは違った面白さのあるカードだと思う．
ヴィトゥ＝ガジーのギルド魔道士/Vitu-Ghazi Guildmage
ケンタウルスの地/Centaur Gladeがクリーチャー化したようなカード．数日前にケンタウルストークンを出すカードは少ないよねという話を書いていたら，今度はケンタウルスを大量に増殖させられるカードが登場した．まあ増やせるのはケンタウルスだけじゃないけど．ケンタウルスの地でトークンを出す能力が(2)(緑)(緑)だったのに対し，こちらはトークンを出すのには 6 マナも使う．6マナも使って 3/3 はさすがに重く，非常用にしか使えない感じがする．一方で，トークンを増やす居住能力は 4 マナに設定されている．とすると，他のカードで巨大なトークンを出して，それを居住で増やしていくのが基本の運用になりそう．居住用途としてみると，トロスターニより居住のマナコストは自体は重い一方で，タップがいらないのは意外に大きい気もする．本体も多色ながら2マナと軽く，一応熊並みのサイズを持っている点も良い．トークンデッキが流行れば，複数枚採用の可能性もある・・・かなあ？
*1:つまるところ，使い手の技量が要求される
