センサネットワークと Zigbee と IEEE802.15.4

センサネットワーク用の装置をデモで持っていくと,よく「この装置の無線通信は Zigbee ですか?」と聞かれます.それで,「いいえIEEE802.15.4 です」と答えると「何で Zigbee じゃないの?」と聞かれて,うーんと思うことがよくあります.Zigbee という名前だけが妙に知名度があって,それが何なのかはあまり理解されてないということでしょう,しかし,それ以前にそもそも名前の規定の仕方(?)みたいなのが悪かったんじゃないかなあと思ったり.

ZigbeeIEEE 802.15.4 との違いについては,下のページに比較的わかりやすく書いてあります(それでもわかりにくいのは,説明がわるいというより元々分かりにくい構造になっているからでしょう).

実際にセンサネットワークを作ってみるとすぐわかると思うのですが,ノードの設置位置が固定されている場合に Zigbee プロトコルスタックの自動ルーティング機能を使ったりすると,むしろ意図しない動作が起こったり,電力を無駄に消費してしまったりします.実際に位置を変える必要があるのは,最初に設置位置を試行錯誤しながら決めるときくらいです.位置さえ決まってしまえば,あとは自力でルーティングテーブルを書いたほうが副作用がなくて運用も楽だし,電力消費もかなり抑えられたりします.