ヴァラクートは復権できるのか @ Magic Online
最近、赤緑ヴァラクートはすっかり見なくなってしまった。ブロック構築では赤単デッキに数枚のヴァラクートが入っていることが多くなったけど、赤単自体が勢力的には劣勢になっている。また、スタンダードでは赤単デッキは上位(といってもジャンドが圧倒的勢力なので微々たるものだけど)に入っているものの、ヴァラクートが入っているものは少ない。Magic 2011 のカードリストを眺めても、それほど大きな勢力変化はおこらなさそうなラインナップだったので、ヴァラクートがまた表舞台に出る可能性があるとすれば、次のブロックが発売になってからということかな。
ただ、ヴァラクートをメインにしていこうとすると、同ブロックにいる広がりゆく海やゴブリンの廃墟飛ばし/Goblin Ruinblaster、地盤の際/Tectonic Edgeが邪魔すぎる。これらが活躍している限り、ヴァラクートを主力にするのは苦しそうだけど、隠し味的に入れていくなら道はある気はする(たぶん…)。
ZEN Block Constructed Daily #1395761 on 07/13/2010: 赤単+ヴァラクート
num | main deck |
---|---|
4 | 乾燥台地/Arid Mesa |
17 | 山/Mountain |
4 | 地盤の際/Tectonic Edge |
2 | 溶鉄の尖峰、ヴァラクート/Valakut, the Molten Pinnacle |
27 | lands |
4 | ゴブリンの廃墟飛ばし/Goblin Ruinblaster |
3 | ヘルカイトの突撃者/Hellkite Charger |
4 | 磁石のゴーレム/Lodestone Golem |
11 | creatures |
4 | 噴出の稲妻/Burst Lightning |
2 | 彗星の嵐/Comet Storm |
4 | 永遠溢れの杯/Everflowing Chalice |
4 | 乱動する地形/Roiling Terrain |
4 | 焼尽の猛火/Searing Blaze |
4 | よろめきショック/Staggershock |
22 | other spells |
num | sideboard |
3 | 全ては塵/All Is Dust |
3 | 連鎖反応/Chain Reaction |
4 | 狡猾な火花魔道士/Cunning Sparkmage |
4 | 炎の斬りつけ/Flame Slash |
1 | 二股の稲妻/Forked Bolt |
ブロック構築の赤単デッキも、エルドラージ覚醒が発売された初期から変遷があって、当初4枚積まれていたカルガとかいなくなった。代わりに、アタッカーとしては磁石のゴーレム/Lodestone Golem、ヘルカイトの突撃者/Hellkite Chargerあたりが積まれ、補助として狡猾な火花魔道士/Cunning Sparkmage、ゴブリンの廃墟飛ばし/Goblin Ruinblasterが2〜4枚積まれる構成になっている。ゴーレムが、何げにカウンターデッキや速攻系のデッキに効くぽい。
クリーチャ以外のカードはほぼ火力で、ヴァラクートも火力の一翼を担うという形でデッキに採用されいてる感じ。4枚積まれているものもあるが、積極的に土地を出すカードは入っておらず、山を並べていくうちに運がよけばヴァラクートで燃やす、というくらいの位置づけのようだ。
何にしても、カルガが採用されなくなって、このタイプのデッキはとても安く組めるようになったのは、かなり利点じゃないかと思う。全ては塵/All Is Dust は別としても、メインに並んでるカードで一番高いのは多分 乾燥台地/Arid Mesaで、せいぜい $7 前後。ヘルカイトなんかレアだけど $0.1 とかだし、ゴーレムも $1 行かない。ヴァラクートも $0.2 とかで、$1 も出せば 5 枚も買えちゃいますよよお客さん!
…燃やしまくって勝つのは楽しいよね(個人的趣味だけど…)。
Standard Daily #1395735 on 07/10/2010: 赤単
num | main deck |
---|---|
4 | 乾燥台地/Arid Mesa |
14 | 山/Mountain |
4 | 沸騰する小湖/Scalding Tarn |
2 | 溶鉄の尖峰、ヴァラクート/Valakut, the Molten Pinnacle |
24 | lands |
4 | ボール・ライトニング/Ball Lightning |
4 | ゴブリンの先達/Goblin Guide |
4 | 地獄の雷/Hell's Thunder |
4 | 地獄火花の精霊/Hellspark Elemental |
4 | 板金鎧の土百足/Plated Geopede |
20 | creatures |
4 | 噴出の稲妻/Burst Lightning |
4 | 破壊者のゼンディコン/Crusher Zendikon |
4 | 稲妻/Lightning Bolt |
4 | 焼尽の猛火/Searing Blaze |
16 | other spells |
num | sideboard |
1 | チャンドラ・ナラー/Chandra Nalaar |
4 | 狡猾な火花魔道士/Cunning Sparkmage |
4 | ドラゴンの爪/Dragon's Claw |
4 | 地震/Earthquake |
2 | よろめきショック/Staggershock |
先週の Decks of the Week で紹介されたスタンダードのデッキでは、全体のわずか 3 デッキだけがヴァラクートを採用していた。そのうち 2 デッキはヴァラクートは1枚のみ。あくまで火力の一助として入っている感じ。土地を出すカードは特に入っていない。
デッキタイプとしては、ボール・ライトニング/Ball Lightningをはじめとした歩く火力で燃やし、足りなければ稲妻/Lightning Boltなどで燃やし、それでも足りなければ地震/Earthquakeで激しく燃やす(燃やしてないけど)という、かなり漢らしいデッキで、個人的には好きな方向性。上のデッキは個人的に好きな板金鎧の土百足/Plated Geopedeも採用されていて、とてもいい感じ。
ただ、M11 ではボール・ライトニング/Ball Lightning自体も落ちてしまい、アラーラブロックの速攻系のカードがごっそり減るから、このコンセプトを維持したデッキを作ること自体難しくなりそうだ。