フーガ第二十番(イ短調)/平均律クラヴィーア曲集第一巻 by J.S.Bach

この曲集の中で二番目に好きなフーガ。第二番にどことなく似ているけど、二番よりずっと長くて譜読みも演奏も困難。譜面入力的にも難しいというか、どう入力してらいいかよくわからないところが多くてかなり時間がかかった.耳で聞いておかしいところがないと思ったところで切りあげたけど,譜面のデバッグは十分じゃないと思うので、どこか間違っている可能性はものすごくある。

入力に難儀したおかげで(?) MuseScoreでこの手の多声の曲を入力するときのコツみたいなものがちょっと分かった.それを今日は書きたかったんだけど,時間がなさそうなのでまた後日にでも書いておきたい.ちなみに,括弧つきの tr や tr の上にナチュラルやシャープを書く方法がどうしても分からなかった.ただ,この譜面では演奏上直接の影響はないはず.

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これはグールド先生の平均律クラヴィーア曲集第一巻のCDを聞いていて、一番印象に残った曲だった。グルダ先生の演奏もいいんだけど,個人的にはグールド先生のテンポと,なんともいえない緊張感がある演奏が好き.曲は四声のフーガで,ストレッタあり,反進行ありという本格的なもので,演奏時間もそこそこあり聞きごたえがある.いや,バッハのフーガは全部本格的といえば本格的だけどね…。内側の二声が結構複雑に入りくんでいて,譜面を書くときになかなか苦労した.