MTG「イニストラード」カード所感: 石のような静寂，金輪際
石のような静寂
多くのアーティファクトをただの石にする．特に装備品は，装備できなくなってしまうので本当にただの石になる．マナアーティファクトもただの石になるから，環境によっては強力な対策カードになりそう．少なくとも，強力な剣がはびこる今のスタンダードなら，サイドボード要員として採用される気がする．剣やらアーティファクトを使うコンボデッキでは，サイドからこれとか金輪際が入ってくることを想定して，エンチャント対策をほどこさないといけなくなるのかも．一方でブロック構築では，今のところ凶悪なアーティファクトがぞろぞろという状況でもないので，いますぐの出番はないかも．装備品でも生体兵器には効果が薄い．殴打頭蓋/Batterskulが手札に戻せなくはなるけど，普通に殴られるだけで十分痛いし．あと，自分のアーティファクトも沈黙するというのも注意点か．
金輪際
サイドボード要員その2．コンボのキーカードを唱えられなくする．デッキによっては出されたら悶絶しそう．ただ，道化の帽子/Jester's Capみたいにカードを追放するわけではなく，これが割られてしまうと唱えられるようになるため，コンボ対策として完璧とはいえない．一方で，手札を腐らせるという効果はある．カードを交換する手段が豊富なこのブロックで，それがどのくらい効果があるかはよくわからない．ちなみにどうでもいいことだけど，この日本語のカード名はおもしろいと思った．インパクトがあるし，カードの機能のイメージと噛み合ってる感じもあっていい．日本語的に言えば，Nevermore の訳語としては「金輪際」自体に否定の意味がないから半分分しか訳せてなくて，訳語としてはかなり強引ではある．でも，ゲームのカード名だからこれはこれでいいんじゃないかという気がする．むしろワザと否定語を入れないことで，極限の場所という意味での「金輪際」を生かして，カードを極限の場所へ追いやるイメージを持たせてたりするなら，それはそれでおもしろい・・・そこまで深く考えているかは謎だけど．
