ラヴニカへの回帰 カード与太話: 穴開け三昧,旅する寺院


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穴開け三昧/Auger Spree

和名が抜群にいい.今回のカードセットの中で一番いい訳だと勝手に思ってるカード.忠実に訳すなら「錐の饗宴」とかだろうか.和名だけでなく,絵もハチャメチャで,強化されてるのかダメージ受けてるのか判別がつかない,とてもカードの内容にあった絵なのも良い.コモンなカードなのに,やればできる子じゃないか(意味不明).ちなみに過去には Spree を「放題」と訳した,破壊放題/Shattering Spree というカードがあった.穴開け放題でもよかったと思うけど,こちらのカードは複数のカードを対象にできないから,三昧としたのがうまくカードの雰囲気と噛み合ってて良いと思う.

カード的には,血の渇きに黒を追加したら,タフネス修正に制限がなくなった版という感じ.普通に使い勝手がいいから,除去をメインに場合によっては強化といった用途で,あちこちで使われそうな気がする.コモンだし,リミテッドでは大活躍するに違いない.ブロック構築でもデッキに複数枚入りそう.


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旅する寺院/Wayfaring Temple

上のカードの次に訳も絵もいいと思ったカード.最初のほうから公開されてて,気になってたけど書くタイミングを失っていたカードのひとつ.寺院なのにアーティファクトでも土地でもなく,エレメンタルというとても謎な生物(?).土地として出して,時々クリーチャーになるならともかく,最初からクリーチャーというのがなかなかおかしい.ちなみに過去に「寺院」が末尾についているカードはすべて土地だった.交易所/Trading Post なんかも土地ではないもののアーティファクトだった.しかし,このカードはアーティファクトですらない.ストーリー的に守護者の木立ち/Grove of the Guardian から呼び出されるエレメンタルぽくも見えるけど,それらしい実体としては目覚めし聖域/Risen Sanctuaryという別のカードがある.まあ,これと同類ということなんだろうけど.

カード的には居住でクリーチャーを増やしながら自分をでかくできるので,運用がうまくできれば強力な感じもする.相手にどうやってダメージを与えるかという問題さえ,うまく解決できれば・・・