ドラゴンの迷路 カード与太話: 狂気の種父、自由なる者ルーリク・サー


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狂気の種父

「種父」という単語は造語らしい。google で検索すると「ウラモグの種父」や「マイアの種父」などが出てくるものの、MTG のカード以外の用例は出てこない。馬なら「種馬」とかでよさそうだけど、種マイアとか種デーモンとか変だからこうなったんだろうか。絵とフレーバーから推測する限りでは、ラクドスで何らかの儀式を行なう役割のデーモンらしい。狂気の入団者を生産する、父のような存在のデーモンとでもいう意味合いのように思われる。しかし、ここまでして入団したいものなのか、入団希望者の心境がわからない。まあ、どっからか攫ってきて仮面ライダー的に本人の意思と無関係に改造(入団?)されているのかもしれないけど。

デメリットを忘れてしまった最近のデーモン軍団の中で、めずらしく(?)主人にもデメリットをもたらすタイプのデーモン。といっても、相手の受けるデメリットも相当なものだからなのか、コストはまったく安くない。6 マナで 6/4、飛行もトランプルも無しというのは、デーモンの戦闘力としてはさほど高いほうじゃない。しかし、テキストで書かれた能力はなかなか半端ない。敵味方関係なく毎ターン手札を強制的に全捨てとか、ありそうで他には無いぽい。メリットと引きかえに自分だけ捨てるとか、捨ててからまた引くとかはあるけど、捨てっぱなしというのはまた珍しい。とりあえず、コントロール破壊委員会の委員長なことは間違いない。マッドネスとかロクソドンのホームラン王強打者とか隙は少なくはないけど、ハマる相手には致命的にハマりそう。カードプールが広がれば、墓地を利用するデッキとか、捨てることをメリットに変える工夫をするデッキに入れてみるとか、いろいろと楽しそうな使い方がある予感もする。


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自由なる者ルーリク・サー

アゴから出てる妙な形の牙(?)が、食事のときにすごく邪魔になりそうな双頭の巨人。頭の片方がルーリクで、もう一方がサーらしい。でも、どっちがどっちかは分からない。公式ストーリーを読む限り、見掛けのわりにはお茶目な二人組(?)のようだ。イラストでは少々わかりにくいけど、右手の先は巨大な斧らしい。毎回攻撃してしまうのは、見境なく攻撃するバーサーカーというよりは、単に前に進むことしか知らないからという感じがする。それにしても、文面からは特殊な能力をもっているという感じはしない。なのにどういうわけか、クリーチャーでない呪文を使うプレーヤーには大ダメージを与えてしまうらしい。自覚はなかろうが、おそらくコントロール破壊委員会の副会長に任命されているはず*1。ただし主人にも被害を及ぼすから、デッキの内容はよく考えて組む必要はありそう。

コントロール対策として戦場にいつづけてもらうには、暴走を止めるような工夫をする必要がありそう。ただ、思ったほど簡単じゃない気はする。平和な心みたいなのを付けしまえば暴走は止まる一方で、ブロッカーとしても機能しなくなってしまう。それでは 6/6 というサイズも到達も役にたたない。囁き絹の外套/Whispersilk Cloakは悪くないかもしれない。でも、使える環境が限られるのが残念なところ。6/6 で警戒もあることだし、そのまま殴っとけの勢いで使うしかないのかもしれない。もうすこしいい手綱があれば、構築のサイドあたりに入る余地がありそうな気がするんだけど・・・。

*1:委員長とギルドが違うのはやや残念