ドラゴンの迷路 カード与太話: 概念泥棒,死橋の詠唱


http://media.wizards.com/images/magic/tcg/products/dgm/tiwoirwiixix/ibq6cau42p_JP.jpg

概念泥棒

泥棒という名前がついたクリーチャーは,これを入れて 8 体.Theif という単語が入ったクリーチャーは 11 体・・・数があってない.Theif は全部泥棒なのかというとそうでもなく,盗賊だったり盗人だったりする.泥棒に対する英単語もいろいろで,Thief の他には Burglar,Robber などがいる.Thieving を「泥棒」と訳した例もある.泥棒かつ Thief なのは 4 体だけ.そして,その全員が青いクリーチャーだったりする.じゃあ,青い Thief が泥棒なのかと思ったらそうでもなく,空飛ぶ怪盗/Ingenious Thief のように泥棒ではないけど青い Thief もいる.能力的にもばらばらで,コントロールを奪うものから,カードを捨てる,引く,追放すると十人十色というかんじ.クリーチャータイプはだいたいならず者だけど,オーラ泥棒/Aura Thief のようにイリュージョンなだけのクリーチャーもいたりする.いやー,こうやって見てみると,なかなかに泥棒界も奥が深そうよねー

カード的には,盗用/Plagiarizeが内蔵されたクリーチャー・・・のように見えて少し違う.相手のドローステップの1枚目ドローは奪えない.まあ,さすがにそこまで奪ったら強すぎというか,即禁止されるレベルよね.まあ,コントロールの同士討ちみたいな対戦で使われるのかなあ*1


http://media.wizards.com/images/magic/tcg/products/dgm/tiwoirwiixix/lhtm4acecs_JP.jpg

死橋の詠唱

死橋といえば死橋の大巨虫/Deadbridge Goliath.死橋/Deadbridge という単語がつくカードはこの2枚しかない.何か関係があるのかと思ったけど,どうやら関係はないらしい.墓地に関係する点では共通してるけど,そこまで強い関係でもない.そもそも deadbridge という単語自体が造語のようで,mtg 以外は映画くらいしか用例が出てこない.地名でもなさそうだし,何だろうね.・・・とまあ,なんだかカード名につっこみを入れるのが定番になってきてしまった.最近誤訳が多くて,英語のテキストやカード名を確認してしまうからなんだけど*2

カード的には,墓地から手札や戦場のクリーチャーを供給するという,なかなか面白い能力をもつエンチャント.供給源を最初に用意する機能もついている*3.カードが無作為に選ばれるのは残念なところだけど,墓地を操作するカードでいじる工夫を入れておけば,思った以上にコントロールできそうな気もする.うまいコントロール手段が見つかれば,どこかの環境で活躍することになるかも.ただ,何かの間違いで相手にバウンスされたりすると結構やばい.むしろ相手に寄付/Donateでおしつけてバウンス・・・遠大すぎるね*4

*1:コントロールは相変わらずよくわからんです

*2:毎回書かれる再発防止に努めます!という WotC のコメントがむなしい

*3:むしろ,この機能がないほうが嬉しいという説もある

*4:だいたいはオーナーのコントロール下で戻ったりして,意味がなかったり