ドラゴンの迷路 カード与太話: 縞痕のヴァロルズ，育殻組のヴォレル
縞痕のヴァロルズ
個人的に勝手に結成した迷路チャンピオンズ，ヴァロヴォレコンビの一角．Vで始まる名前，似たようなマナコスト，緑の伝説のクリーチャー，カウンターに関係する能力，読みにくい漢字，2種類のクリーチャータイプ，文字がぎっしり書かれた文章欄，何か手に持ってるイラスト，体に半分だけあたった光，とまあ，共通点は多い*1．絵的には，某世紀末伝説に出てくるチンピラっぽさが満載で，一見雑魚っぽい．しかし，見かけによらず(?)その能力はなかなかに侮れない．
自分の墓地すべてのクリーチャーに活用能力を与え，しかもそのコストはクリーチャーのコストと同じでいいという気前のよさ．ファイレクシアン・ドレッドノート/Phyrexian Dreadnought を活用すれば，1 マナで +12/+12 もできてしまうとか，どう考えてもすごすぎる．死橋の大巨虫/Deadbridge Goliath なんかも4 マナで活用できてしまって，自前の活用能力が台無し．ほとんどの活用クリーチャーは活用コストのほが高いので，だいたい台無しになってしまうという．そのうえ，自前で活用クリーチャーを墓地に落としながら，自分はしっかり戦場に残る機能までついている．コストも副作用もなしでクリーチャーを墓地に送る機能だけでも，カードプールの広い環境ならいろいろと悪さができる気がする．これはブロック構築以外でも，それなりに活躍するのではなかろうか．
育殻組のヴォレル
上で勝手に結成したヴァロヴァレコンビのもう一方．モヒカントロールが 2/2 なのに対して．こちらは青が入ったせいか 1/4 となり，パワーとタフネスの合計値では上回っている．たとえ喧嘩になってなぐり合っても，引き分けて仲直りできるように設計されているあたりに，デザイナーのコンビへの愛情がうかがえる*2．お互いの能力を使って協力しあうと効果覿面．ファイレクシアン・ドレッドノート/Phyrexian Dreadnought を活用してカウンターを倍増させると，なんと 3 マナで +24/+24 とかありえない強化ができる．クリーチャーだけでなく，アーティファクトや土地のカウンターも倍増できるし，とてもとても汎用性が高い．本体のコストも安いし，序盤からすぐ設置していけるのもいい．これは，カードプールの広い環境で途方もない悪さをしそうな予感がする．
すでにいろんな使い方が開発されつつあるようだけど，個人的にはカウンターを参照する勝利条件カードと組み合わせてみたいところ．色的にすぐ思いつくのはアゾールの雄弁家/Azor's Elocutors．勝つまでに5ターンかかるところを，3 ターンに短縮できる*3．アーティファクトならダークスティールの反応炉/Darksteel Reactor．20ターンかかるところを，なんと5ターンにまで圧縮できる*4．エンチャントなら・・と書いてたけど，なんとエンチャントは倍増できなかった．メイエルのアリア/Mayael's Aria とかすごそうだったのに惜しい．土地は，カウンターで勝つカードがなくて残念．何にせよ，いろいろと夢が広がるカードには違いない．
