ラヴニカへの回帰 カード与太話: 斧折りの守護者、死の存在

この時期がまた来ましたよ。今回は、両面カードとか分割カードみたいな実装の悩ましいカードもなさそうでよかった。


http://media.wizards.com/images/magic/tcg/products/rtr/ihefndxirz_jp.jpg

斧折りの守護者

多色時代の再来を思わせるカードのひとつ。3マナと重めながら、これ1体だけでも好きな色のマナ1つは出るし、2体並べれば4マナも出る。攻撃はできないけど、パワー2までのクリーチャーは止められる。そう思えば、結構使える気はする。場合によっては、これだけのために緑を入れるという選択も出てくるかも。緑使い的には、緑をベースに他色のいいところ取りをしたデッキが組みやすくて、とてもいい感じ。これでコモンってことは、もしかして上位にもっとすごいマナソースが出るのやも? 惜しむらくは、エルドラージ覚醒の時代にいなかったこと。前兆の壁/Wall of Omens とか孔の歩哨/Vent Sentinel とかと一緒に入れて、強力なマナ源として使えてただろうに。まあスタンダードにこだわらなければ使えるんだけど、それはそれで他のデッキのパワーには負けそうね・・・。土地1枚+これ3体並べて、空虚への扉/Door to Nothingnessで勝つデッキとかも楽しそう。


http://media.wizards.com/images/magic/tcg/products/rtr/qnaq9p9lfk_jp.jpg

死の存在

緑っぽくないカード名。純粋に緑単色のカードで、死という単語が付いているカードは、死のとぐろのワーム/Deathcoil Wurm 、死の頭巾のコブラ/Death-Hood Cobra、死への抵抗/Withstand Death にこれを含めて4枚ということらしい。最初の2枚は「強さ」を表現するための形容詞的な使われかたで、死への抵抗は「死」を否定した形になっている。その一方でこのカードは死を肯定的に捕えていて、緑的には珍しい名前に思える。まあ、ゲーム的にはどうでもいいことだろうけど。緑にも黒の影響がじわじわ広がっているということなんだろうか。

カードの効果としては、対象を選べる血編み髪のクレシュ/Kresh the Bloodbraidedという感じ。クレシュは多色なカードだったのに対して、こちらは6マナとはいえ単色になって、かなり使いやすい。不死なクリーチャーを生贄にして強化した挙句、クリーチャーにカウンターを大量にのせるみたいな運用は、普通にだれでも思いつきそう。上の壁とかを活用して、早いターンにこれを出せるように工夫すれば、こういうデッキも実用の範囲内かもしれない。少なくともブロック構築なら、何かしら活躍の場はありそう。