ベートーヴェンピアノソナタ8番「悲愴」: Beethoven Piano Sonata no.8 (op.13) "Pathetique" 第一楽章 (52-89小節)

http://www.royalcrab.net/Images/Notes/no8_1_52.png

52 小節からは第二主題が始まる。第一主題とは対照的にややもの哀しい感じの旋律が続いていく。譜面を見ても演奏を聞いても、さほど難しくないようには感じる部分ではある。確かに、ゆっくり弾くならそれほど難しくない。でも演奏速度を上げていくと、右手の瞬間移動の難易度が急激に上がっていく。

特に右手をワープさせる直前の音と直後の音の音量、音長を一定に保とうとするとかなり技術がいると思う。そんなこと気にせず、譜面通り鍵盤が押せたら ok のレベルならそれほど難しくないかも。

  • 69 小節、変則的な左手パターンその1

http://www.royalcrab.net/Images/Notes/no8_1_69a.png

この第二主題の提示部では,左手は全体を通して「全音のベース音+重音x3」という形の譜面が続いている。そのため、一度このパターンに慣れてしまうと、このあたりの譜面は全体を通してさっくり弾けるようになる。でも、ここだけは「二分音符+重音」というパターンになっていて、少しだけ難易度が高い。まあ、左手と右手が完全に独立して動く人にはらくらくなのかなあ…。

  • 73 小節、変則的な左手パターンその2

http://www.royalcrab.net/Images/Notes/no8_1_73a.png

ここも左手のパターンが違うところ。69 小節と違って 2 拍目と 4 拍目の和音パターンも違っていて、さらに難易度が高い。この前後で速度を落とすことなく綺麗に弾けるようになるには、結構な練習が必要だった。

  • 78 小節、変則的な左手パターンその3

http://www.royalcrab.net/Images/Notes/no8_1_78a.png

ここはまた左手のパターンが違っている。前の二つほどは難しくないんだけど、パターンが違うためについ音量が変わってしまったりするので、油断はできない。