ベートーヴェンピアノソナタ14番(月光)嬰ハ短調第三楽章(op27-2) 178-188小節対策

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この曲のクライマックス部分にある、上下にやや広めに動くアルペジオの部分がなかなか難しいため、ここを徹底的に練習している。とかく手が小さいのと手首が硬いのと両方あって、アルペジオは全面的に苦手だからこの曲は全体的に難しく感じるんだけど、ここは広さと速さもあるので格段に難しい。

予備練習1: 親指移動のないアルペジオ

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178-179 のアルペジオは上の譜面の左側が基本になっているので、まずはこの譜面が綺麗に弾けることを確認。180-181 のアルペジオは同様に上の譜面の右側が基本になっている。遅いテンポから始めて、150 くらいまで速度を上げていく。

予備練習2: 親指移動のあるアルペジオ

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親指移動が1回だけある、上の右側の譜面をやる。親指移動が入ると格段に難しくなる。遅いテンポで音量にばらつきがでないように、また手首を回してすばやく移動できるように確認する。それができたら、テンポ 180 くらいまで上げて行く。

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仕上げに4オクターブ移動する、親指移動が3回あるアルペジオをやる。この譜面には左手が書いてないけど、左手は全音をおしたままで右手だけを移動させる練習をする。

182-183 小節用練習

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ここはアルペジオの元になる和音が4音あるので、この譜面で予備練習をする。親指移動が 4-1 の移動になるので、前の二つのアルペジオより難しくなっている。この譜面でテンポ 150 くらいまで上げて行く。

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最終的にこの譜面をテンポ 150 で弾ける程度に仕上げる。

178-183 小節の本番

上の譜面が弾けたら、運指の技術的にはほとんど問題ないはず。アルペジオの速度が場所によって違うことをちゃんと意識する。183 小節にある 2-1-2-1-2 と弾く場所だけ上の練習でカバーできてないので、ここは必要に応じて下の左側の譜面で練習しておく。

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右側は、182-183 小節にまたがる 2-1-3-2-5-4 の指使いの強化用。これも必要に応じてやる。